オリジナル AI アートに関するブログです.AIアートをつくるときは通常,英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが,そうせずに,みじかい造語や絵文字だけをつかって,AI に自由にアートをつくらせています.
すでに 2 回ほど,“infinity” やそれにちかい語で Stable Diffusion に絵を描かせるとおもしろいことを書いてきました. それなら他の数学用語をためしてみようとかんがえて,いくつかためしてみました.ここではそのなかで微分 (“differential”) とそれを変化させた “differentia” をとりあげます. まずは絵にするために “painting” をあたえましたが,そのかわりに画家名もあたえてみました. 数学用語やそれを変化させたものだけでも多様な絵が描かれますが,適切な画家名をあたえることで非常におもしろいものになることがわかりました.
まずは「微分 (differential)」から. 正のプロンプトとしてだけあたえて描かれた絵の例をあげます.
負のプロンプトにもあたえると,つぎのような絵がえられました.
正のプロンプトだけにあたえてえられた結果はおもしろいのですが,“differential” でなく “differentia” をあたえるほうが,もっとおもしろい絵が描けることがわかりました. これは “differentiation” ということばには “l” がついていないのに “l” がついた単語をあたえてしまったことに関係しているのかもしれません. (「微分」に対応する英語 “differentiation” には “l” がついていないのに,「微分方程式」になると “differential equation” というように “l” がつくということです.)
ここには (こわれたものもふくめて) いくつか人の顔が描かれていますが,その肌のうえに模様がついています. なぜそんな顔を描くのか,わかりませんが. 抽象画の場合にも,かなりこまかく,かきこまれています.
さらに,これに画家名をくわえます. まずはカンディンスキー.
ここには 2 例しかあげていませんが,予想にたがわず,抽象画が多くなります.
それからクリムト.
渦巻きなどのこまかい模様が描かれるのとともに,たいがい,人の顔がふくまれるようになります.
そしてシャガール.
ピカソもためしました.
カンディンスキーとクリムトをあわせて指定してもみました.
ほかの画家やそのくみあわせも,あれこれためしてみました.