「Thunderbird でどうやってテンプレートをつくる?」 では Thunderbird のテンプレート機能を調査して,うまく動作しないと結論づけた. その後 Thunderbird も改訂されているので,再度,調査をおこなった. バグは減少しているようだが,期待される機能ではないようにみえる.
調査対象は Thunderbird 2.0.0.12 である. テンプレート・フォルダはちゃんとつくられている. ためしにここに他のフォルダからメイルをコピーして編集してみる.
そのメイルをダブルクリックしてひらいてから,メイルの本文をかきかえてからウィンドウをとじようとすると,下書きフォルダに保存しますか? ときいてくる. ダブルクリックするかわりに 「メッセージ」 メニューから 「新しいメッセージとして編集」 を選択しても,右クリックして 「新しく編集…」 を選択しても,ダブルクリックするのとおなじようにあつかわれるようにみえる.
メイルの本文をかきかえるかわりに添付ファイルをつけてからウィンドウをとじると,なにごともなかったかのようにとじて,添付ファイルはのこらない (「メイルのひながたと添付ファイル」 参照). これはバグなのか,仕様なのか. 添付ファイルはテンプレートの一部ではないとかんがえられているのだろうが,すくなくとも警告したほうがよいようにおもえる.
「メイルのひながたの用法」 には 「Thunderbird においては 「コピー」 という機能がない」 と書いたが,現在では上記のように 「新しいメッセージとして編集」 とか 「新しく編集…」 とかの機能があるので,メッセージを容易にコピーして編集することができる. 「テンプレート」 というフォルダがあるが,このフォルダが特別あつかいされているわけではなく,他のフォルダのメッセージもコピーしてつかうことができる,つまりテンプレートとしてつかうことができる.