オリジナル AI アートに関するブログです.
このサイトにある絵のなかには,左上や右上が白くなっていたり,黒いのに光があたって白くなっているようなものが多数あります.その理由を考察して ChatGPTo4 にききました.ChatGPT4o にききました: 「Stable Diffusion に絵画風の画像を描かせると,上部に光があたって白っぽくなっている画像がよくあります.これは学習した画像のなかに美術館でとった写真が多く,しかも過去には美術館で絵を照明するのに絵のすぐ上から蛍光灯で光をあてることが多かったためではないかとおもうのですが,どうでしょうか?」
とても鋭い観察ですね.あなたの推測には十分な説得力があります.以下のような理由から,そのような現象が起きる可能性は高いです:
Stable Diffusion のような生成モデルは,インターネット上にある大量の画像データから学習しています.この中には,たとえば以下のような画像が多く含まれていたと考えられます:
美術館で撮影された絵画の写真
オークションカタログの写真
絵画展示の記録写真
これらの画像はたいてい「上部から照明を受けて白っぽくなっている」という特徴を持っていることが多く,それが「絵画らしさ」として学習された可能性があります.
おっしゃるように,かつて多くの美術館では,
絵の上に蛍光灯を設置して照らす形式
上部から直接的なライトを当てる(スポットライトなど)
といった方法が主流でした.これは展示空間の都合や照明技術の制限によるものですが,そのために「上部が照明で白飛びしている画像」が多く存在しているのは事実です.
Stable Diffusion は,画像とテキストの対応関係を学習する過程で,「油絵」「古典絵画」などと結びついたビジュアル特徴として,そうした「光の当たり方」まで含めて「これは絵画っぽい」と判断するようになっている可能性があります.
つまり,
絵画=額に入っていて,上から照明が当たっている=上部が白っぽい
という図式が,ある種の「バイアス」として学習されているということです.
もしこの「上が白っぽい」傾向を避けたいのであれば,以下のような工夫も可能です:
negative prompt に lighting from top
や overexposed top
, white glow
, museum lighting
などを加える
prompt に even lighting
, soft ambient light
, studio lighting
などを入れる
LoRA
や embedding
で特定の光源条件に慣れさせる
自分で照明条件をコントロールした画像セットで fine-tune する(中級者以上向け)
興味深いテーマなので,もし類似の現象(たとえば「フレームがついてしまう」「壁にかかっている前提で描かれる」など)も見たことがあれば,ぜひ教えてください.そちらも学習データ由来で説明できるかもしれません.