オリジナル AI アートに関するブログです.AIアートをつくるときは通常,英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが,そうせずに,みじかい造語や絵文字だけをつかって,AI に自由にアートをつくらせています.
Expressionism (表現主義) や Neoexpressionism (新表現主義) ということばを Stable Diffusion 2.1 にあたえて描かれるさまざまな絵の一部を紹介します. 本来の表現主義は対象を客観的に描くかわりに感情を表現しようとするものですが,AI じたいは感情をもたないので,学習した画像を「客観的」に再構成しているだけです. しかし,もとの画像には感情がこめられているはずであり,また生成された画像をみるひとはそれで感情をうごかされることになります. 負のプロンプトにもおなじ語を指定するとさらに多様な画像がえられますが,それについては別の記事であつかいます.
まず「表現主義」です.“Expressionism” ということばからは多様な画像が生成されます. ここにあげるのは,さまざまなスタイルのうちの一部だけです.
左上のような抽象画が多くなっています.抽象表現主義から影響されているのかもしれませんが, 抽象表現主義の画家といわれるポロックやニューマンなどの絵とはまったくちがいます. あと 2 枚しめします.
表現主義からも Neoexpressionism (新表現主義) が派生しました. つぎは「新表現主義」でうみだされる画像の例です.
「新表現主義」でうみだされた絵のおおくは「表現主義」の絵よりもおとなしい色づかいになっています.
ポスト表現主義 (Post-expressionism) ということばをあたえてえられた絵のなかには,特別に印象にのこるものはありませんでしたが, 比較的よかったのはつぎのようなものです.
たいていの絵は抽象的でありながら,人がうめこまれています.
“Expressionism” に数字など 1 文字を追加したプロンプトでえられた画像を紹介します. 数字などを追加してもスタイルはそれほどおおきくは変化しませんが,ちょっとした味付けになります. もちろん,味付けはどういう文字を足すかによって,ちがってきます.
“Expressionism” だけをあたえるよりはおとなしい表現になっているようにみえます. もうすこし例をあげます.