オリジナル AI アートに関するブログです.AIアートをつくるときは通常,英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが,そうせずに,みじかい造語や絵文字だけをつかって,AI に自由にアートをつくらせています.
AI アート・サイトで「コスモス」をえがいてみました. Cosmos では花なのか宇宙なのかがわかりませんから,ときにはそれらがまざった画像がえられます. 花に限定するために cosmos flower とすると強くなりすぎて,ほかのことばとくみあわせてもそれがなかなか,効きません. そこで,cosmos flower のつづりをいろいろ変えて,弱めてから “Picasso” などとくみあわせてみました.
NightCafe というサイトで AI (Stable Diffusion 1.5) に “cosmos” を題として描かせると,花のコスモスや宇宙の画像がえられます.
いくつか描かせると,両方がまざった画像もでてきます.
花に限定するために “cosmos flower” とすると,たしかに花だけを描くようになります. しかし,そこでほかのことばをくみあわせても,花としてのコスモスがつよすぎて,容易にほかの方向にひっぱれません. たとえば Picasso とか Bosch という画家名をくみあわせても,あまり変化しません.
そこで,“cosmos flower” のつづりを変えてコスモスの花を弱めてみます. “Cusmos fluwers” としてみても,まだコスモスの花のイメージがつよい. 例として “cusmos fluwers” でえられた 4 つの画像をあげます.
“cusmos fluwurs” までつづりを変化させてみると,だいぶコスモスの花からははなれてきます. 鳥のイメージがはいっていますが,このつづりとどういう関係にあるのか,わかっていません.
ここで,このつづりに “Picasso” や “by Dali” をたしてみると,だいぶこれらの画家風の画像になります. (Dali の場合は “by” をつけないと,ほかの項目でも書いたように Dali 自身になってしまいます.)
コスモスの花をよわめるために,それ以外のイメージ (この場合は鳥) がはいってしまうのは防ぎがたいようにおもえます. しかし,それもまた generative art (ジェネラティブ・アート) のたのしみといえます.
Stable Diffusion には単語のおもみを変えるためにパーセンテージを指定する機能があります. たとえば “Picasso:0.7 flower:0.3” とすると,たしかに花がよわめられて,意図したような画像がえられます.
しかし,flower を cosmos に変えるとそれほどうまくいかなくなります.
また,“Picasso:0.99 cosmos:0.01 flower:0.01” のように 3 単語におもみを分配すると,Picasso はほとんどきかなくなってしまいます.