オリジナル AI アートに関するブログです.AIアートをつくるときは通常,英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが,そうせずに,みじかい造語や絵文字だけをつかって,AI に自由にアートをつくらせています.
自分の名前 (Yasusi Kanada) をプロンプトとしてつかってみようとかんがえました.その理由はつぎのとおりです. 短いプロンプトで画像をつくることは,だれでもできます. それによっておもしろい画像がつくれることがわかったとき,そのプロンプトが公開されていて,かつそれが私の「権利」を反映したものでなければ,だれでもそれをまねすることができることになります. プロンプトが公開されていればいずれにしてもそれをためすことはできますが,そこに私の「権利」があれば,まねしにくいとかんがえられます. そのため,自分の名前をプロンプトにしたのです.
さまざまな画像をえるために,自分の名前のほかにいくつかの語をプロンプトにするという案がかんがえられます. しかし,多くのことばを正のプロンプトとして指定すれば,自分の名前の画像への寄与はちいさくなってしまいます. とくに,私の名前にむすびつけられた学習画像はすくないはずなので,ほかの語の寄与がおおきいとかんがえられます. つまり,もっと多くの画像とむすびつけられたことばがプロンプトのなかにあれば,そちらが生成画像において主になるということです. そこで,正のプロンプトとしては自分の名前だけ (またはそれとともに “painting” ということば) をあたえて,負のプロンプトによって画像を多様化することをかんがえました.
このやりかたではそれほど多様な画像をえることはできないのではないかとおもっていましたが,ためしてみると非常に多様な画像をえることができました. むしろ正のプロンプトをかさねるのと同様に自分の名前が寄与しなくなるのではないかとおもえるほどです.
まず負のプロンプトを指定しない場合の例をあげます.
比較的よく描けた例をあげましたが,それでもあまりおもしろくないようにおもいます.
負のプロンプトとしても自分のなまえを指定した場合は,負のプロンプトを指定しない場合よりはおもしろいとおもいます.
自分の名前だけではあまりおもしろい画像がつくれない (出現頻度がひくすぎる) ことがわかったので,負のプロンプトとしてほかのことばをいろいろためしました. それによって,とくに浮世絵師のなまえをいれるのが有効であることがわかりました. ほかには画家,漫画家などを指定すると比較的抽象度の高い画像を描きます. それらについては別項で書きます.
なお,ここにあげた画像は昨年 10 月ごろに描かせたものです. 最近ようやくこのサイトにアップロードして,見せられるようになりました. そのタイミングでこの記事を書いています.