オリジナル AI アートに関するブログです.AIアートをつくるときは通常,英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが,そうせずに,みじかい造語や絵文字だけをつかって,AI に自由にアートをつくらせています.
自分の名前 (Yasusi Kanada) をプロンプトとしてつかってみようとかんがえました.その理由は別項に書きましたが, さまざまな画像をえるために,正のプロンプトとしては自分の名前だけ (またはそれとともに “painting” ということば) をあたえて,負のプロンプトによって画像を多様化することをかんがえました. そのための負のプロンプトとしてミレー,レンブラントなど,画家のなまえをいれると,抽象画にちかい人などの絵を描きました. 同一のプロンプトをあたえても多様な絵を描きますが,負のプロンプトを変えると絵のスタイルは変化します.
まずミレーのなまえをいれて描いた絵をあげます. いずれもあまりリアルな絵ではありませんが,おなじ正負のプロンプトによって抽象度が比較的ひくいものから高いものまで,さまざまなスタイルの絵がえられました.
右上の絵は AI に “Yasusi Kanada” をあたえるとよく描く,黒人の絵です.
左上の絵は猫を描いているようにみえますが,鼻のところにさらに顔がかかれているようにもみえます. 右上は画家名をあたえた場合には比較的すくない抽象画ですが,滝を描いているようにもみえます.
最後の 2 枚はキュビスム・スタイルの風景画ということになるでしょうか. どちらにビルと太陽か月のようなものが描かれています.
ここには 6 枚だけあげていますが,抽象画も人物画も風景画もあります. これらの絵ではミレー (Millet) とともに “Canada”, “Edo”, “anime” をプロンプトとして指定していますが,それによって絵の内容にかかるバイアスを修正しようとしています. ここにない絵のなかには,もっとさまざまなスタイルや内容があります.
ミュシャだとつぎのような絵を描きます.
左の絵は車の部品かなにかのようですが,顔のようにもみえます. 絵の具がとびちっているようにみえますが,黒いものはエンジン油のようでもあります.
つぎのはレンブラントを指定して描かせたものです.
左上の絵には傘のようなものがたくさんあって,なかにはおちょこになっているものもありますが,ちいさいものはキノコかもしれません. 右上の絵では木や花のなかに 3 匹の鳥が描かれているようにみえます.そのうちの 2 匹はニワトリのようにみえます. ほかにも目のようなものがたくさん描かれているので,ほかにも動物がいるのかもしれません.
つぎはルーベンスです. ルーベンスのつづり (Rubens) をいれると,平面的な絵を多く描きます. レンブラントとともにバロックを代表するオランダの画家なので,よく比較されます. これらの名前を負のプロンプトとして指定したときも,かなりの差があることがみてとれます.
モネもためしました. ここでもモネ (Monet) とともに “Canada”, “Edo”, “anime” を指定していますが,これによって 絵の内容にかかるバイアスを修正しようとしています.
アルチンボルドもためしました. アルチンボルドはそれほど有名な画家ではありませんが,AI に “Arcimboldo” というつづりをあたえると いろいろおもしろい絵を描くので,ここでもためしてみました.
ほかにもいろいろためしましたが,ここではこのくらいにしておきます. サイトにはほとんどすべての画像をのせています. なお,ここにあげた画像は昨年 10 月ごろに描かせたものです. 最近ようやこのサイトにアップロードして,見せられるようになりました. そのタイミングでこの記事を書いています.