オリジナル AI アートに関するブログです.AIアートをつくるときは通常,英語でこまかい記述をプロンプト (呪文) としてあたえますが,そうせずに,みじかい造語や絵文字だけをつかって,AI に自由にアートをつくらせています.
RGB による画像からポスターなどに印刷すると,色がかなり変わる場合があります. このサイトの画像は ディスプレイ画面でみるためのものでもあるが,ポスターとして印刷することを第 1 にかんがえると,最初から CMYK という印刷向きの色合成の方法で画像をつくったほうがよいのではないかとかんがえて,ためしてみました. つまり,RGB の原画を CMYK (互換) に変換して,そのうえでコントラストや明るさを調整します. こうすることによって,印刷したときに色合いがおおきくかわってしまうことが,ふせげるはずです.
RGB 画像は光でカラー画像をつくるために R (赤),G (緑),B (青) を合成してつくります. それに対して CMYK 画像はカラーインクで画像をつくるために C (シアン),M (マジェンタ),Y (黄色),K (黒) を合成してつくります.RGB で合成可能な色のなかには CMYK では表現できないものもあります. そのため,印刷原稿を RGB でつくると,印刷したときにくすんだ色になるといわれています.
印刷したときの色合いが期待外れにならないようにするため,画像をあらかじめ CMYK でつくることをためしました. AI が生成する画像は RGB なので,それを CMYK に変換したものと比較してみます. 最初が RGB,2 番めが CMYK の画像です.
CMYK の画像は Safari ではうまく表示されますが,Chrome では色が不正になるようです. CMYK への変換は Python の ImageCms.buildTransform という関数をつかっています. このままでは RGB 画像とくらべて劣化がはげしいので,手で最適化したものがつぎの画像です. RGB 画像とくらべると色はわるいが,だいぶ改善されています. この画像は RGB で保存されている (Macintosh で編集すると RGB に変換されてしまう) が,色は CMYK で表現可能な範囲になっているはずです.
しかし,CMYK の画像の調整は RGB にくらべて困難であり,時間がかかることがわかりました. また,ディスプレイ画面でみたときには色が最適ではありません. 手元のプリンタでは RGB 画像とくらべて CMYK 画像のほうがかなりよいのですが,印刷屋にたのむと RGB でもかなりよくなります.そのため,昨年 11 月ごろはしばらく CMYK で編集していましたが,ふたたび RGB で編集するようにしました.