WASS (Wikipedia Axis-Specified Search service/system) は日本語版 Wikipedia を検索して,年代や地名によって整列した結果をえる検索サービスです. WASS をつかえば,特定のテーマに関する年表をつくることができます. このような検索を年代軸検索とよびます.
WASS による年代軸検索の結果の例を下図にしめします. これは 「龍馬」 (坂本龍馬) の検索結果です. Wikipedia のテキストを段落単位に検索して,「龍馬」 という検索語のちかくにあらわれる年代表記の順にならべています. 段落全体を表示するとながくなるため,検索語と年代表記の周辺だけを表示するようにしています. 各項目の最後に括弧にいれて表示しているのが Wikipedia の項目名とその段落の評価値です.
中略
あるテーマに関して Wikipedia から情報をひきだして年表をつくりたいとき,まずそのテーマをよくあらわすことばを検索語として入力します. 上記の例では 「龍馬」 が検索語として適切です. つまり,「坂本龍馬」 と入力すると 「龍馬」 とだけ書いてある部分は検索できなくなるので,ぬけがでる可能性があります. また,「龍馬」 だけでたいていの場合は坂本竜馬を意味するので,無関係な部分をひろう可能性はひくいといえます.
それから,検索語と年代表記がちかくにあらわれる部分を検索して年代順に結果を整列するために,「年代による選択」 を選択します. 年代の範囲を指定することもできますが,指定しなくてもかまいません. メニューにはさらに 2 個のパラメタが指定されていますが,とりあえずこれらはもとのままにしておきます.
これだけ入力してから 「OK」 ボタンをおして検索します. うまくいけば結果が表示されます. 場合によっては数 10 秒またされることもあります.
結果が表示されずにつぎのようなエラー・メッセージが表示されることもあります. このようなときは,もっと出現頻度がひくい検索語にかえたり,検索語を追加したりします. たとえば,「龍馬」 でうまくいかなければ 「坂本龍馬」 や 「龍馬 坂本」,あるいは 「龍馬 土佐」 などをためしてみればよいでしょう.
えられた検索結果のうえで 末尾の事典項目名をクリックするとその事典項目をひらくことができます.