デイシンの店のお客様には直接関係ないことですが,3D デザインランプの商品写真撮影に関する苦労話を書きます. 3D デザインランプを撮影するには,ほかの照明器具を撮影するのとはちがった技術が必要になるということです. あかるさがまったくちがう 3D デザイン電球そのものの陰影と周囲の陰影とを 1 枚の写真のなかに表現するのはむずかしくて,まだ十分うまくいっているとはいえません.今後,技術をみがいていく必要があるとかんがえています.
電球や照明器具の写真は Web 上にたくさんありますが,たいていはつぎの 2 つのうちのどちらかです. ひとつは,電球全体が白くなっているものです.照明器具がきれいにうつるようにすると,点灯した電球は全体が白くなります.もともと一様な光をだす電球であれば,それで十分だといえます. もうひとつは電球を点灯させずにとったものです.周囲からの光だけにすれば照明器具も電球もはっきりうつりますが,電球を点灯したときにどうなるかは表現できません.
3D デザインランプの撮影においては,電球じたいの陰影つまりシェード (カバー) の反射・屈折がつくりだす光の変化をとらえることがぜひ必要だとかんがえています. そのうえで,どういう器具なのかがわかるようにし,さらに使用場面がわかるように周囲も自然にみえるようにする必要があります. 人間の目はダイナミック・レンジがひろい,つまりよわい光とつよい光を同時にみることができます. しかし,ディスプレイや紙のうえの写真はダイナミック・レンジがせまいため,非常によわい光と非常につよい光とを同時にうまく表現することは困難です. それらがうまくみせられるようにするために努力をかさねていますが,その過程や成果はつぎのようなところ (個人ブログ) に書いています.