デイシンの店では氷柱型 LED キャンドルを販売しています. 本物の氷柱とはだいぶちがいますが,螺旋 3D 印刷でつくった氷柱のようなかたちにいろいろな模様をつけて,LED キャンドルの光で美しくかがやくようにしています. このかたちをどうやってつくるのかを,かんたんに解説してみます.
螺旋 3D 印刷のためのモデリングにはたいてい「3 つの波の合成」という方法を使用しています. この方法では,まず基本のかたちとして球または円筒を使用しますが, 氷柱の場合は円筒 (フィラメントを螺旋状につみかさねたかたち.左下の図) を使用します.
円筒から氷柱をつくるには,まずこれをとがったかたちに変形することをかんがえます. 円筒にゆるい縦波をかさねると中央下のようなかたちがつくれます. これにこまかい波をかさねて,一部をきりとると右下のような氷柱がつくれます.
よくみると氷柱の一番下の部分はなめらかなかたちになっています. LED キャンドルがはめこめるように,この部分だけ変形させています. この図では断面が円筒になるようにしています (いわば,波をかさねるまえのかたちにもどしています) が,これではキャンドルをはめこんだときにひびがはいりやすいので,最近はもうすこしくふうをかさねています.