デイシンの店では電源アダプタつきのテープライトを 5 cm 単位 (または 2.5 cm / 1.3 cm 単位) で販売しています. 通常 5 m 単位で販売されているテープライトを,なぜそんなちいさな単位で売っている,また売ることができるのでしょうか? おもな理由は 2 つあります.
第 1 の理由は,テープライトの価格は電源つきでもおおざっぱにいえばテープのながさに比例するので,5 cm あたりでいくらという売り方ができるのに気づいたことです.
テープライトの切り売りは,まず電源なしのものから,はじめました. Dasyn.com ではテープライトをみじかく切断したものを LED 照明の部品として使用しているので,同様の LED 電子工作をするひとのために切り売りしようとかんがえました. もちろん,電源を別途用意すれば,そのまま照明につかうこともできます. テープライト単独なら,ながさに比例する値段をつけるのが当然でしょう.
電源つきにすると,実はテープライトそのものより電源アダプタのほうが高いのですが,それでもおおざっぱにいえば 電源アダプタの値段は出力電流 (ワット数) に比例します. つまり,テーブのながさにおよそ比例します. そのため,5 cm あたりいくらという値付けができるのです. ただし,5 cm だけ注文されても電源は 1 A (12 W) のものをつけることになるので,赤字になります. そのため,注文数量の下限を 20〜30 にしています.ながさでいうと,5 cm 単位なら 1 〜 1.5 m になります. 上限は最初,ながさ 5 m までにしていました.しかし,現在は 5 m のテープ 2 本をつないで販売することもしています.
第 2 の理由は,LED 照明の本命は 12 V だとかんがえていることです. 12 V 電源を使用すれば,LED を 3 個単位で自由に増減できるうえ,効率的です. テープライトには 5 V や 24 V のものもありますが,Dasyn.com で販売しているのは 12 V のものだけです. DC 12 V で使用する照明器具にはほかにもいろいろありますが,そのなかで柔軟性があり,かつもっとも手軽なのがテープライトです. テープライトはながさが自由にきめられ,電源アダプタがあれば室内で自由につかえます. また,自動車ではもともと 12 V の電池を使用しているので,車内で使用する場合には電源アダプタも必要ありません (コネクタは必要ですが). さらに,Lixil では外構 (エクステリア) 用に 12 V の照明器具を販売していますが,それも LED に適した電源が 12 V だからにほかなりません.
これら 2 つの理由から,Dasyn.com では 12 V のテープライトの販売を促進しています. テープライトが普及すれば,他の 12 V の照明器具も徐々に普及していくものとかんがえています.